ホクロ忘れましたっ!
この企画で同軸リバというのを初めて知りましたし、どっぷりハマってしまいました。
2Hマッチとても楽しかったです!!ありがとうございました!!
『夜這い勝負』
やっぱりちょろっと時間足りなかったので、続きで完結させてます。
もっとゲーム感出したかった~!
÷÷÷÷÷÷÷÷
限界ぎりぎりまで呼吸を抑える。
俺は空気だ。
この中忍アパートの俺の部屋を漂う塵だ。
ベッドの傍らにしゃがみ込んで、俺の部屋の俺のベッドで健やかな寝息を立てる男の閉じられた両瞼をもう一度確認すると、右腕だけを布団の中にそうっと差し入れた。
熱のこもる布団の中を、地雷原を進むが如くじりじりと右腕を動かす。
スウェットのズボンの生地にようやく指先が触れた。
――今日こそイケるかも。
期待に震えそうな手を叱咤し、ここからは躊躇いは負けだとウエストのゴムから一気に手を突っ込み……よし、パンツに触ったぞ! あと一息、
「はぁい、そこまで~。今夜も残念でした~」
間延びした声に反して、がっしりと掴まれた腕はぴくりとも動かない。
詰めてた息を吐きながらゆっくり右側に目線をずらすと、カカシさんが寝起きとは思えないほど爽やかな笑みを浮かべて俺を見下ろしていた。
俺とカカシさんはちゃんと恋人同士だ。
それなのに俺が夜な夜なこっそり襲うような真似をしてるのには、立派な理由がある。
付き合ってからいわゆる『どっちが上か問題』で、カカシさんの方が戦忍だし年上だしとなぁなぁにしてたことを、酒の勢いを借りてはっきり言ってみたのだ。
「この際言わせてもらいますが、俺も男なのでカカシさんを抱きたいです。あなたの愛くるしいピンクの乳首は抱かれるためにある」
卓袱台の前で背を丸めてたカカシさんは、唇の端からゲソをぶら下げたまま、ぽかんと俺の顔を見る。
くそ、ゲソぶら下げてても可愛いな。やっぱりあんたは抱かれる側でもあると思う。うんうん。
「なぁに、俺のセックスが不満?」
「そういう訳じゃありません。あなたとのセックスは大変気持ちいいし別世界を見てしまった感が尋常じゃないし抱かれたくない訳じゃないですが、俺の雄としての性が叫ぶのです。カカシさんを男として愛したい、カカシさんに突っ込みたいとッ」
ゲソを振り回しながら語る俺の熱い演説に聞き惚れてたのか、しばらく俺の顔を眺め続けていたカカシさんが、おもむろににやりとした。
「そうねぇ……俺に夜這いが成功できたら抱かれてもいいよ」
「本当ですか⁉ 男に二言はないですね⁉」
「うん」
「よっしゃああああああああ! あ、上忍だからって幻術とかその眼ぐるぐるとか無しですよ! 忍術禁止!」
「いいよ。でもイルカ先生もだからね」
「もっちろんです!」
興奮してる俺を、カカシさんはゲソをしゃぶりながらにこにこ見てたけど、中忍舐めんなよ? いやいつもあちこち舐められてるけども! 気持ちいいけども!
俺だって絶対にカカシさんに突っ込んでやる。そしてあんあん言わせてやるからな!
といってもお互い忙しい忍の身だから、睡眠時間の確保は最重要なのでルールを細かく決めた。
まず夜這い成功の条件だが、『カカシさんのスウェット、更にパンツに手を突っ込んで、ちんこを触ったら俺の勝ち』だ。
そして言うまでもないが、任務帰りの疲労困憊なところを襲うのは禁止。
俺が抱かれた後はとてもじゃないがそんな余裕はないので、禁止というか無し。
釘を刺されたこともあって忍術の使用は禁止。
以上の条件を鑑みて、基本的にカカシさんがスウェットを穿いて寝てるなら夜這いOKよ♡の印である。
夜這いOKならすぐに抱かせてくれても良さそうなもんだが、これはゲームだ。ゲームはルールを守った上で勝つのが楽しい。
まぁ、なんとなく上手くかわされた気もするが、カカシさんも男だ。卑怯な真似をするような奴なら即刻別れるし、要は俺が勝てばいいだけの話だからな。
「楽しそうだねぇ」
相変わらずにこにことしてるカカシさんに、余裕ぶっていられるのも今のうちだぞと笑顔を返した。
油断してるのか何なのか、その夜から早速スウェットを穿いておやすみ~と早々寝室に消えたカカシさんを、半ば呆気に取られて見送ったが。
これは案外カカシさんもノリノリなんじゃ? と期待してすぐに追っかけてスウェットを掴んだ手は阻まれた。
「はい、アウト~」
そしてそのまま体勢をぐるんとひっくり返され、あんあん言わされたのは俺の方だった。
くそう、やられた! 期待しちゃったじゃねぇか!
いや気持ち良かったけども!
まんまと罠に嵌められ、ちんこも嵌められて悔しさ倍増の夜這いゲームスタートとなった。
いや気持ち良かったけども!
それから何度も何度も何度もチャレンジしてるが、その度に手を掴まれてゲームは終了となる。
あれ、忍術禁止ってもしかして自分の首を絞めたか? と思ってももう遅い。
夜這いはひたすら連敗記録を更新し続け、なかなか夜這いに適した夜も少ないこともあってとうとう半年が過ぎてしまった。
明日は久しぶりにカカシさんの休みと俺の午後出が重なってるので、お互いみっちりねっとりやるかという空気だったのだが。
カカシさんはなぜかスウェットを穿いて上半身裸で布団に潜り込んだ。
あれ、誘われてる? いやいやいや騙されないぞと思いながらも、半信半疑で俺も隣に潜り込んだ。
横向きになったカカシさんが、俺をじっと見つめている。
いやいやいや騙されないぞ。でも可愛いから、ちゅうはしちまおう。
身を寄せて合わせた唇が、すぐに深く重なる。
舌を絡める合間に深い灰青色を覗き込むと、緩く細められた。
これは――。
もう一度唇を合わせ、そのまま首筋に滑らせる。しっかりとした腱を辿り、張りのある胸に下りてもつんと尖ったピンクの乳首を含んでも、カカシさんは何の抵抗もせず受け入れている。
「あの、……いい、んですか?」
「うーん、どうだろ。イルカ先生はどうだった?」
これは何だろう、なんとなくだが今の状況について聞かれてるんじゃない気がする。
もしかして、俺が初めて抱かれた時のことを聞いてるのか?
「えっと……やっぱりちょっと恐かったですね。男に抱かれるのは初めてだったから」
「だよねぇ」
「カカシさんも恐い?」
するとカカシさんは、俺を抱き寄せてふふふと含み笑いをした。
「恐いねぇ。自分が受け入れる方になるなんて、想像もしてなかったから。でもね、恐いけど、不思議と嫌だなとは思わなかったんだよね。イルカ先生もこんな気持ちで俺を受け入れてくれたの?」
――ああ、そうだったのか。
夜這いゲームなんて言ってたけど、カカシさんはこうやって時間をかけて俺の気持ちを追体験しようとしてくれたんだ。
なんとなくなぁなぁで決まった上下だったけど、本当にちゃんと繋がったのは三ヶ月くらい経ってからだった。
俺がなかなか覚悟が決まらなかったから。
カカシさんは当然のように俺を抱く側に立ったけど、ビビってた俺の気持ちも尊重してくれた。
そういう人だから、抱かれようって腹を括ったんだよな。
「好きだから受け入れたい。結局そこが一番でしたね」
「うん、分かる」
「カカシさんも、好きだから受け入れてもらいたいっていう気持ちだったんですねぇ」
「そうだねぇ」
「どうします? 俺は受け入れたい気持ちも今まで通りですよ?」
「うーん、せっかくだから、しよ?」
ゆるゆるな許可だけど、せっかくらしいから有り難く頂くことにした。
俺よりも傷痕の多い肌を、慈しむように唇を当てていく。
傷痕は全て、かつてはぱっくりと開いて血を流していた所だ。それがちゃんと塞がってることに安堵し、労りを込めて撫でながら舌を這わせる。
そしてカカシさんがいつもしてる手順でローションを手に広げて温め、いつも俺にしてくれたように優しく丁寧に身体を開く。
やっぱり最初だからか、なかなか馴染まないけど少なくとも受け入れてはくれた。少しずつ揺らしながら奥を目指すと、ようやく全部収まって二人で息をつく。
「せんせぇの抱き方は優しいね」
「全部あなたが教えてくれたんですよ。愛しい男を愛する抱き方を」
「…………そっかぁ」
ふわりと微笑んだ目尻の皺がまた愛しくて、そこにキスを落とす。
その動きのせいで深く抉ってしまったみたいで、小さな呻きが上がった。
「痛かったですか?」
「ううん、気持ちいい」
初めてでそんなはずはないのに、あまりにも嬉しげに笑うから、俺も自然と笑みを浮かべてしまった。
「カカシさんの中、気持ちいい」
「うん、俺も」
好きな男の中で好きな男の身体に包まれるって、こんなに幸せなんだな。
あー、好きだカカシさん、愛してる。
そうか、カカシさんもいつもこんな気持ちで俺を抱いてたのかな。
これは幸せだなぁ。カカシさんも気持ちいいのかな。
ゆらゆら、ふわふわとした思いはどんどん膨らみ、いつしか男の本能のままに腰を打ち付けていた。
結局夜這いゲームでは勝ってないが、カカシさんを抱くことができて俺は満足だった。
この波に乗って軽く提案してみると、カカシさんは小首を傾けて考え込む。
「どうですか、たまにはまた交代しませんか」
「うーん、そうねぇ」
おっ、これは色よい返事を貰えるのか?
前のめりになって答を待つと、カカシさんがにやりと笑う。
「俺に夜這いが成功できたら抱かれてもいいよ」
2回目の参加です!
未完成でも出していいっていうのが気持ちが楽で楽しいので、次のお題も参加したいと思ってます!
「花見をしながら温泉えっち」
主催者様のルールまる無視で申し訳ありません。
5センチ描いたら煙草10本吸う人なので許してください。
これは以前サイトの方で普通にkkirで描いた物の逆ver.になります。
イア~、kksの背中に張り付く先生もいいものですね。
露天風呂でこんなことしているイケメン二人いたら岩風呂の岩のコケになっても眺めていたいものです。
春の温泉っていいですよね、新緑が眩しい露天風呂とか…。
私は南の方の人間なので雪見風呂とか憧れます。
横に猿でも入っていたら是非お友達になりたいものです。
ポイピクにもあげています。
↓
https://poipiku.com/MyHomePcV.jsp
皆様の投稿がとても素敵で、楽しく拝見しております!一般的にはちょっと変わった性癖だと思うのですが、ここはそういう人の集まりで、そういうお話ばっかりという、夢のような企画で、主催者様方に感謝の言葉しかありません。
あと一回ですが、そちらも楽しみにしております。
『40代こなれたリバ!』
いつもの角を曲がって、一軒家が見えてきた。イルカは半年ほど前にカカシと思い切って建てた家を感慨深く見た。カカシとは、20代から喧嘩もしつつなんだかんだで、既に10年以上の付き合いが続いている。これだけ続けば、もう家を建ててもいいかな、と思ったのだ。郊外に実家の土地もあったが、立地を捨てられずに本部に程近い住宅街に小さな家を建てた。一人でローンを組む予定だったのが、どこからかカカシにばれて共同購入と合いなった訳だ。カカシが3、イルカが1、と揉めた末に決着した数字は、イルカからしたら何とも情けない割合だけど、でもお陰様で借金することなく一家持ちとなった。
(俺たちの家でしょ?)
カカシに言われた一言が、とても嬉しかった。
今日は金曜日。1週間の疲れが溜まった身体ではあるが、心は軽やかだ。まして伴侶であるカカシが、今日はご飯を作って待っていますね、と連絡をくれた。今日はイルカの誕生日で、別にだからと言うわけでもないと思うけど、やっぱり嬉しいし、期待してしまう。そわそわした気持ちを鎮めながら鍵を回して家に入った。
「ただいま戻りました。」
「ああ、おかえり。イルカ先生。」
カカシの犬たちもおかえりーと挨拶してくれる。それに応えつつ、手洗いうがい、着替えまでして、いい匂いの漂うキッチンに行く。
「良い匂いですねえ。今日のご飯は何ですか?」
既にダイニングテーブルには酢の物やら和物などが置かれていた。
「えっと、味噌汁と豚の味噌焼き、そこの野菜、デザートはフルーツポンチ作ってみたよ。」
正確には、豚の西京焼きサラダ付き、茄子の味噌汁、茄子の煮浸し、胡瓜と和布の酢和え、ほうれん草の白和え、白飯、フルーツポンチ、場合によってはまだ増えるかも、ってとこか、と目算する。
(今夜のことを思えば、どれくらい食べるかは重要だ。)
満腹になって眠りこけては目も当てられない。
冷蔵庫を開け、タッパーに彩りも美しいフルーツが蜜につけてあるのを横目に、ビールを2本出して、グラスと共にテーブルに置いた。
「先生も帰ってきたし、お肉焼いちゃうね。」
「あっ、俺も何か手伝います。」
「そお?じゃあお皿出して、レタスとトマト盛り付けといて?」
大きめの中皿を出して言われた通り盛り付ける。すぐに味噌の焦げる香ばしい匂いがしてきた。
「飯も盛っときます。普通で良いですか?」
「んー先生と同じくらい。」
「少なめだけど良いですか?」
「うん、それでお願い。」
(ってことはアレか、同じこと考えてるってことか。)
ちょっと恥ずかしいけど、そんなことは顔に出さずにご飯を付け、味噌汁もよそい、肉も出来上がり、ビールで乾杯して頂きますをした。
食事はゆっくり2時間くらいかけて食べた。特に話したいことがあったわけでは無いのだけど会話は途切れなく続いて、気がつくと頂きますをしてから2時間は経っていた。
その後イルカが洗い物を始め、カカシが風呂に行く。ご飯を作ってもらった方が洗い物をするルールで、その時間にもう片方は風呂に入る。昔から二人で食事を取った時はそうしてきたから、今更誕生日だからとか火影様にそんなこととかは関係ない。
「先生、誕生日おめでとう。遂に40代突入ですねえ。」
風呂上がりのカカシがほかほかの湿気を纏いながら、冷蔵庫からミネラルウォーターを出して飲み始めた。
「はー遂に40代ですねえ、何にも変わってないですけどね。」
「それがさ、意外と変わるのよ、これが。」
「そんなもんですか、カカシさんは44歳ですもんね。」
なんでもないことを喋りながら、イルカは最後の大物のフライパンに取り掛かった。ここまでくれば、あと少し。
「そういえば、先生、今日はどうします?貴方は明日明後日休みだし、俺も緊急じゃないなら連絡するなって言ってあるんだけど…」
イルカは目線は金束子でフライパンを擦りつつ、ちょっと考えて言った。
「俺、先にさせてもらって良いですか?先にしてもらうと疲れちゃいそうで。」
カカシがニヤリと意味ありげに微笑む気配に、ふっと顔を上げるとやっぱり意地悪な顔をしたカカシがいた。
(何を今更。ご飯の量でわかってたことでしょうが。)
再び目線を手元に戻し、フライパンを片付け、シンクを洗い最後に布巾で水気を拭き取って片付けは完了した。
ゆったりと風呂上がりの水を飲んでるカカシに近づくと、ほっぺにチュっと音を立ててキスをして耳元で「ベッドで待っててくださいね。」なんて言うのも、アレだ、小芝居を楽しむ気なら言える。カカシも乗ってきて顎を片手で固定された。
「早く来てね、先生。」
なんて言いつつベロチューに移行しようとする。
「俺、まだ歯磨き前なんで。」
さらっと断って風呂に行けるのも、10年の功か。
この後、先生の風呂後、二人でイチャコラしながら2階に上がって、1回戦は先生攻め、2回戦はカカシさん、3回戦はカカシさんvs眠りかけの先生で、二人揃って仲良く就寝しました。
〓40代こなれたリバ!〓
はじめましてっ…!
リバは初めてなのですが、
思い浮かびまして、参加させていただきました…っ
そうそうたるみなさまの中に小者が混ざってしまいました…
このために初めてプライベッターを使いました、うまく投稿できてるか心配ですが…
間違えてたらご指摘ください汗
考えるのが楽しかったですっ
ステキな企画ありがとうございます!
2時間…ちょっとほんのりオーバーしてしまったかもしれません…
線画で見にくくて申し訳ないですっ
きっと、長い時間を過ごしてきた仲、こんな"じゃれ愛"もあるのかな、と。
でも最後はやっぱりkk✖︎irになるのでしょうね…(◞ꈍ∇ꈍ)◞⋆*
画像2枚ですm(_ _)m
https://privatter.net/p/7334704
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